1992年10月28日リリース
作詞:上杉昇、中山美穂
作曲:織田哲郎
編曲:葉山たけし
「世界中の誰よりきっと」(せかいじゅうのだれよりきっと)は、中山美穂の25枚目のシングル。ロックバンドであるWANDSによるコラボレーション・シングルとしてリリースされた。
メインボーカルを中山、コーラスを上杉昇(WANDS・当時)が担当。中山は以前からデュエットをやりたいと思っていたが、これまで自身の感性に触れる男性がいなかったという。作詞にも携わった中山は今作が初めて納得のいく曲になったと語っている。
WANDS側としては元々歌詞を提供するだけの話であったが、その後コーラスもお願いされコラボレーションという経緯に至ったと上杉が述べている。
発売20日間で100万枚を突破し、累計売上は200万枚を超える。オリコン集計で183万枚を売り上げ、オリコン年間シングルチャートで1992年度では発売が10月末であるにもかかわらず37位を記録し、翌年1993年度でも10位となり、2年連続で50位以内にランクインした。
コラボレーションをしたWANDSは本作より先に発売されていたシングル「もっと強く抱きしめたなら」が後にオリコンチャートの1位を獲得しミリオンセールスを達成するなど、ブレイクを果たしている。
1985年1月8日、TBS系ドラマ『毎度おさわがせします』のツッパリ少女・のどか役で女優デビュー。女優としてより、テレビデビューできたことが幼少期からの夢を叶えたと思えた。
6月21日には、シングル『「C」』でアイドル歌手としてもデビュー。同曲は初主演ドラマ『夏・体験物語』(TBS系)の主題歌にもなった。デビュー曲が17万枚のセールスを記録するヒット曲となり、人気も急上昇。一躍トップアイドルとなる。
1986年、資生堂の春のキャンペーンガールに起用され、CMソングとなった『色・ホワイトブレンド』が20万枚以上のセールスを記録するヒット曲となる。
1987年、出演する番組がことごとく高視聴率を獲得。「ブラウン管のクイーン」とも称された。
10月、角松敏生プロデュースによる『CATCH ME』で初のオリコンチャート週間1位を獲得。11月リリースのベスト・アルバム『COLLECTION』も週間チャート1位を獲得。50万枚以上のセールスを記録した。
別冊宝島の調査によると、1980年代のシングル総売上げは年間ベスト50位以内のものに限定しても245.6万枚と、当時の女性アイドル中5位。年間ベスト50位以内ランクイン曲数は10曲と、当時の女性アイドルでは中森明菜、松田聖子に次ぐ第3位であった。
1992年10月、フジテレビ新設の水曜劇場枠ドラマ『誰かが彼女を愛してる』主演。中山美穂&WANDS名義でリリースした主題歌の『世界中の誰よりきっと』が183.3万枚のミリオンセラー(オリコン最高位1位)となる大ヒットを記録。
1994年1月、TBS系ドラマ『もしも願いが叶うなら』主演。主題歌の『ただ泣きたくなるの』が104.8万枚のミリオンセラー(オリコン最高位1位)を記録し、自身単独名義での初ミリオンヒットとなる。前出の『世界中の誰よりきっと』と合わせると2曲目のミリオンヒットとなり、80年代デビューの女性歌手でミリオンヒット2曲は初の快挙で、現在までにこの快挙達成は中山美穂と今井美樹の2人だけである。
2015年12月2日、フジテレビ系列の年末大型音楽番組『2015 FNS歌謡祭』で、18年ぶりの音楽番組出演及び19年ぶりの『FNS歌謡祭』出演を果たし、「世界中の誰よりきっと」「ただ泣きたくなるの」の2曲を披露した。
生誕:1970年3月1日
出身地:東京都小金井市
活動期間:1985年 ~
1991年夏頃、ビーイングの音楽プロデューサー長戸大幸を介し、当時のBeing音楽振興会(後のBeing Music School)在籍の上杉と、BADオーディション(Being Artist Development Audition)で最終選考に残っていた柴崎、LOUDNESSのサポートメンバーとして活動していた大島を加えて結成。同年12月にシングル『寂しさは秋の色』でデビュー。
1992年7月、3rdシングル『もっと強く抱きしめたなら』を発表。10月、中山美穂とのコラボレーション作品として、中山美穂 & WANDS名義で発表したシングル『世界中の誰よりきっと』がミリオンセラーの大ヒットを記録。1992年の『第43回NHK紅白歌合戦』に中山がこの曲で出場した際、WANDSもサポートの形で参加した。『もっと強く抱きしめたなら』も、オリコンチャート登場29週目にして1位となりミリオンセラーを記録。
1993年2月、4thシングル『時の扉』、4月には同名のアルバム『時の扉』を発表。いずれもオリコンチャート1位、ミリオンセラー記録の大ヒットとなり、日本の音楽界においてトップアーティストとしての地位を確立。以降1995年まで、シングル『愛を語るより口づけをかわそう』『世界が終るまでは…』、アルバム『Little Bit…』『PIECE OF MY SOUL』が、それぞれミリオンセラーを記録。シングル『恋せよ乙女』『Secret Night 〜It’s My Treat〜』もオリコンチャート1位獲得のヒットとなった。
1996年2月、11thシングル『WORST CRIME〜About a rock star who was a swindler〜/Blind To My Heart』を発表後、長戸が求めるWANDSのスタイルと音楽性との違いを理由に6月30日に上杉昇と柴崎浩が脱退(後に2人はal.ni.coを結成)し、活動を休止。2000年3月に公式サイト上で「解体」(解散)を表明した。
2019年11月13日、新ボーカリスト上原大史を3代目ボーカルに迎え第5期として活動を再開することを発表。2020年1月29日にWANDS第5期としては初めての楽曲となる、『真っ赤なLip』をリリース。この曲はテレビアニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマに起用された。
「WANDS」というバンド名は、プロデューサーである長戸が付けたもので、タロットカードのワンド(wand/wands:「魔法の杖」のこと)の中の、「理想」「情熱に向かって進む」という意味を持つ『ワンドのエース』から命名された。
メンバー:上原大史、柴崎浩、木村真也
旧メンバー:上杉昇、和久二郎、杉元一生、大島こうすけ
活動期間:1991年 ~ 2000年、2019年 ~
※情報はウィキペディアより
※2024年3月時点の情報