1999年1月20日リリース
作詞:椎名林檎
作曲:椎名林檎
編曲:亀田誠治
「ここでキスして。」は、椎名林檎の3枚目のシングル。『ダウンタウンDX』エンディングテーマ、日本テレビ系ドラマshin-D「ここで、キスして。」主題歌で、2枚目のシングル『歌舞伎町の女王』より約4ヶ月ぶりとなる。
この楽曲は椎名が福岡に住んでいた頃に書かれた。
本人曰く「十七に成ったばかりのあたしがそのまま生かされている」との事で、当時付き合っていた男性へのストレートな思いが綴られている。またデビュー前に活動していたバンドのメンバーに聴かせたところ「売れ線の曲だな」と言われたという。
歌詞に登場する「シド」は、セックス・ピストルズの二代目ベーシスト、シド・ヴィシャスのことである。椎名は彼の大ファンで、「儚い少年みたいな人」と評価している。
本作発売後の2月5日には、表題曲「ここでキスして。」で『ミュージックステーション』への初出演を果たした。
1998年5月27日、東芝EMI(当時)からシングル「幸福論」でデビュー。9月9日には、セカンド・シングル「歌舞伎町の女王」を発売。渋谷系をもじった新宿系を名乗り、話題となる。
1999年2月24日、ファースト・アルバム『無罪モラトリアム』をリリース。先行シングル「ここでキスして。」のヒットを受けてミリオンヒットを記録する。
2000年1月26日、セカンド・アルバムからの先行シングルとして「ギブス」と「罪と罰」を2枚同時発売。3月16日から30日までの間、セカンド・アルバムの中から1曲(「浴室」)をプロモーションとしてインターネット上で無料配信したところ、2週間で25,000ダウンロードを記録した。3月31日、セカンド・アルバム『勝訴ストリップ』をリリース。オリコンで230万枚を超える大ヒットを記録し、このアルバムで日本ゴールドディスク大賞ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー、第42回日本レコード大賞 ベストアルバム賞を受賞する。
2004年5月31日、バンド「東京事変」としての活動を宣言。神戸でのライブイベントを皮切りに「MEET THE WORLD BEAT」、「FUJI ROCK FESTIVAL ’04」、「SUNSET LIVE 2004」に参加、同年9月にシングル、11月にはアルバムを発売する。
2011年11月2日、ソロ名義では約2年半振りとなるシングル「カーネーション」を発売。この楽曲は同年10月から放送が開始されたNHK連続テレビ小説「カーネーション」の主題歌として依頼を受けて書き下ろされた。12月31日、第62回NHK紅白歌合戦に初出場。本番では東京事変のメンバーも出演し、「カーネーション」と東京事変のシングル「空が鳴っている/女の子は誰でも」からの楽曲「女の子は誰でも」を『カーネーション – 紅組なら誰でも』としてメドレーで披露した。
2012年1月11日、東京事変の解散を発表。本人による解散声明文には「事変は来(きた)る閏日(うるうび)解散致します」とあり、2012年2月14日より最後のツアー「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」を開催した後、ツアー最終日となる2月29日をもって解散した。
2017年『目抜き通り』を発売。大型商業施設「GINZA SIX」のテーマソングとして、銀座の魅力を表現した新たなる銀座のテーマソング制作の依頼を受けて椎名林檎が書き下ろした。
なお「椎名林檎」という芸名は、高校生のとき「ここでキスして。」「ギブス」「茜さす帰路照らされど…」「虚言症」などの作品を初めてJASRACへ著作者登録をする際に筆名が必要となり、あくまで一時的なつもりで使用したのが始まり。
なぜ「林檎」と命名したかについては、自身のバンド活動もドラマーから始まったということもあってビートルズのドラマーだったリンゴ・スターの名前を借用したと語っている。また名前が人の名前とは思えない、物体そのものを表すものだということについては、漫画家の吉田戦車のペンネームからの影響があると語っている。もともとの由来は、子どものころはかなりの恥ずかしがり屋で、学校で先生に指されるとすぐほっぺたが真っ赤になってしまっていたから。
生誕:1978年11月25日
出身地:埼玉県浦和市(現さいたま市浦和区)
活動期間:1998年 〜
※情報はウィキペディアより
※2023年3月時点の情報